元始、太陽であった母たちは、十人の子らを十色に教えた。
遠く人類発祥の当初から、教育は個別指導であり続けた。学校教育の影に皆が忘れていた。
そして今、思い出し始めたのだ。個別指導のみが教育で、他は集会にすぎないことを。
分かるところと分からないところは生徒によって皆違う。
分かることを教えてもらっている時間は無駄な時間だ。
分からないところはゆっくり丁寧に教えてもらうわなければ分からない。だから、一人ひとりの生徒を別々に指導すれば最も時間の無駄が少ない。
単純にそう思い、気軽に個別指導に首を突っ込んだが、個別指導は両刃の剣であることを知った。
低次元の個別指導が無惨に子供らの才能と可能性を押しつぶしてしまうことを。
自分で考えることをやめてしまった子供たち!
情熱だけが先走りする、安易な考えすぎ。
3ヶ月後、半年後に子供たちは自分で考えることをやめてしまった。
指導手順の隅々まで気配りの網を張らせることの多寡こそが、個別指導の品質を左右することを知った。
自分で学び取る方法を教えながら、指導していかなければならない。
こうして、大志塾の自立学習個別指導ははじまった。